使いこなす第11章 ・ 読むのにかかる時間 約7分

安全に使う

最初に締めておく設定と、知らない人への向き合い方

Discordは安全に使えるアプリです。ただし、初期設定はやや開放的なので、最初に3か所だけ締めておきます。この章は全部で15分ほどの作業です。家の鍵と同じで、一度やれば毎日は何もしなくていい設定です。

この章でできるようになること

  • 知らない人からのDMとフレンド申請を制限する
  • 二段階認証でアカウントの乗っ取りを防ぐ
  • 怪しいDMや偽の当選通知を見分けて、ブロックで対処する

締めどころは3つ

横にスクロールできます

最初に締める3つの設定 DMの制限、フレンド申請の制限、二段階認証の3つを最初に設定します。 DMを絞る 初期設定では、同じサーバーの 知らない人からもDMが届く。 まずここを締める フレンド申請を絞る 誰から申請を受け取るかを 選べる。全部オフにも できる 二段階認証 パスワードが漏れても 乗っ取られない保険。 認証アプリ方式で
設定はすべて、画面左下の歯車(ユーザー設定)から入ります。

1. 知らない人からのDMを絞る

意外に聞こえますよね。初期設定のDiscordは同じサーバーにいる人なら、フレンドでなくてもあなたにDMを送れます。大きなコミュニティに入るほど、知らない人と「同じサーバー」になる人数は増えます。迷惑DMの入り口はほぼここです。

ユーザー設定を開き、プライバシー関連の項目(「コンテンツ&ソーシャル」など。名称は更新されることがあります)にあるダイレクトメッセージの許可設定をオフにしてください。既存のサーバーにもまとめて適用するか聞かれるので、適用します。これで、サーバー内のフレンド以外からのDMは届かなくなります。特定のサーバーだけ許可したい場合は、サーバー単位でも設定できます。

「運営からの連絡が届かなくなるのでは」と心配になりますよね。コミュニティの連絡は基本的にサーバーのチャンネルで行われるので、困ることはほぼありません。必要ならフレンドになった相手とはDMできます。

2. フレンド申請を絞る

同じ設定画面に、誰からのフレンド申請を受け取るかの項目があります。「全員」「フレンドのフレンド」「サーバーのメンバー」から選ぶ形で、すべてオフにすれば申請自体が届かなくなります。知らない人からの申請に心をすり減らすくらいなら、「サーバーのメンバー」だけ残すか、全部オフでかまいません。コミュニティ活動には支障ありません。

3. 二段階認証を設定する

ユーザー設定のマイアカウントに二段階認証(2FA)の項目があります。パスワードに加えて、スマホの認証アプリが表示する6桁の数字を求める仕組みで、パスワードが漏れてもアカウントを守れます。認証アプリ(Google Authenticatorなど)を使う方式がおすすめです。

設定時に表示されるバックアップコードは、必ず保存してください。スマホの故障や機種変更で認証アプリが使えなくなったとき、これが唯一の鍵になります。Discordのサポートは、本人確認ができても二段階認証を外してはくれません。それくらい固い仕組みだからこそ、バックアップコードの保管だけは丁寧に。

怪しいDMの見分け方

設定を締めても、ゼロにはなりません。届いてしまったときのために、典型パターンを知っておきましょう。

  • 「無料でNitroが当たりました」系のリンク … 定番の詐欺です。本物のギフトのリンクは discord.gift で始まるものだけ。それ以外のURLは開かないでください
  • 「あなたのアカウントが違反しています」系 … 公式を装って偽サイトに誘導し、パスワードを打たせる手口です。Discordの正式な通知はアプリ内やシステムメッセージで届きます。DMで届く警告は疑ってください
  • 知らない人からの投資・副業の勧誘 … 内容を問わず相手にしないのが正解です

対処はブロックで十分です。相手のアイコンや名前を押してプロフィールを開き、メニューから「ブロック」。ブロックしたことは相手に通知されません。悪質なものは同じメニューから運営への報告もできます。

年齢確認について

Discordは一部の場面(成人向けコンテンツへのアクセスなど)で年齢確認を求める仕組みを段階的に導入しています。この教科書の範囲の使い方で求められることは基本的にありません。求められた場合は画面の案内に従ってください。

設定の場所がどうしても見つからないときは、AIに道案内させるのが早いです。ChatGPTやClaudeに、こう聞いてください。

AIへの頼み方の例

Discordの安全設定を一緒に確認したいです。知らない人からのDMの制限、フレンド申請の制限、二段階認証の3つを、いまの最新の画面での名称と手順で、ひとつずつ案内してください。スマホアプリを使っています。

よくあるつまずき

設定項目の名前が本と違う
Discordは設定画面の名称を時々変更します。探すコツは、歯車を開いて「プライバシー」「ソーシャル」「メッセージ」といった言葉の項目を順に見ることです。DM許可とフレンド申請の設定は必ずどこかにあります。
DMを閉じたら、必要な連絡まで来なくなった
連絡を取りたい相手とはフレンドになれば解決します。または、そのサーバーだけDM許可をオンに戻すこともできます。
怪しいリンクを押してしまった
開いただけなら、まず落ち着いて。リンク先で何かを入力していなければ大きな問題にはなりにくいです。パスワードを入力してしまった場合は、すぐにDiscordのパスワードを変更し、二段階認証を設定してください。

この章のまとめ

DMを絞る、フレンド申請を絞る、二段階認証を入れる。この3つで、Discordの防犯は日常レベルとして十分です。あとは discord.gift 以外の「うまい話」を開かないこと。これで安心して歩ける状態になりました。次の章からは応用編です。僕が実際にDiscordをどう使って仕事とコミュニティを回しているか、部屋割りの実物からお見せします。

章末チェックリスト